服用すると音程が下がる薬

白井です。
今日から3月です。気分は今日から春。
それにしても、今日は春らしい陽気でしたね。
花粉さえなければ、本当に良い季節なんですが。

私には10年以上付き合いのある持病があります。
三叉神経痛というもので、俗に言う顔面神経痛です。
色々と調べると、三叉神経痛の痛みはあらゆる痛みの中で最も痛いと言われているそうで、昔は痛みのあまり自殺する人さえいたそうです。(別名自殺病とも言われていたそうです)
医者嫌いな私は、当初は病院にも行かずに数年間ひたすら激痛に耐えていましたが、あまりに激痛だったので、さすがにお医者さんに診てもらいました。でもなかなか効く薬に出会えず、それでも諦めずにあちこちで診てもらい、今ではやっと効く薬に出会えています。痛みが出始めたらその薬を飲めば激痛に悩まされることもないので、とても助かっています。
医療の進歩は本当にありがたいことです。

しかし、ひとつ困ったことがあります。
その三叉神経痛によく効くテグレトールという薬を飲むと、全ての音が下がって聞こえるんです。
音程なんて、音楽をやっている人以外は感じることではないので副作用としては書かれていませんが、ネットで調べてみたらやはり、音が下がって聞こえるという報告もあると書かれていました。
生活音から音楽まで普段と違う音なので、今でもかなり違和感があります。

そして、私が知る限りではもうひとつ、服用すると音程が下がる薬があります。フラベリックという咳止め薬です。
以前、ヴァイオリニストとともにボランティアに参加した際、現地で伴奏者とリハーサルしていると、伴奏者とヴァイオリンの音が全く合わなかったのです。あれ?こんなに音程の悪いヴァイオリンを弾く人じゃないのにおかしいな??と不思議に思っていたところ、同じようにピアニストも当のヴァイオリニストも不思議そうな顔をしていました。
皆でなんでだろ??と原因を探っていたところ、医者から処方されたフラベリックという薬を朝に飲んだとのことで調べてみたら、やはり音が下がる副作用が報告されていると書かれていました。

ピアノの場合、鍵盤をたたけばその音が出てきますが、ギターのようなフレットすらないヴァイオリンは、耳で聴きながら微妙な音程調整をしているので、聞こえる音が下がると当然音程が悪くなります。
その日は意識的に半音高く演奏することで乗り切れましたが、とくに弦楽器奏者さんは薬の服用も気をつけた方がいいなと思いました。

私の場合、あの激痛に比べれば一時的に音程が低くなることの方がマシなので、とにかく助かっています!
医療の進歩に改めて感謝!

関連記事

  1. 南牧川

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP