曲の略語

白井です。
楽譜作りはまだまだ先が見えません。

気分転換のために、今日は早めにブログを書きます。

今日はクラシックの業界用語というか、曲名の略語についてです。
誰からどう伝わってきたのかは分かりませんが、私たちの世界では年代に関係なく通じます。

「第九」はベートーヴェンの交響曲第9番だというのは一般的にも有名ですが、実はこれ以外にもたくさんあります。

例えば、同じくベートーヴェンの交響曲第7番は「ベト7(べとしち)」、ベートーヴェンの交響曲第8番は「ベト8(べとはち)」なんて言ったりします。

ドヴォルザークやチャイコフスキーなどの他の作曲家の交響曲も、こんな風に言ったりします。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は「メンコン」と言います。
どこかのコンタクトレンズみたいですね。
じゃなかったら、穴のあいた野菜のようです。

ヴェルディ作曲のオペラ「運命の力」などは「運力(うんりき)」なんて言います。
力士の四股名みたいですね。

面白いところでは、プッチーニ作曲のオペラ「トスカ」の中でカヴァラドッシという役のテノール歌手が歌う「E lucevan le stelle」という独唱曲の略称です。
この曲は日本語では「星は光りぬ」というタイトルが付けられていまして、略語としてこの曲を「星ピカ」と言ったりします。
でんきタイプのポケモンみたいですね。
実際の音楽は、間も無く処刑されるカヴァラドッシが恋人を思い泣きながら歌う悲しくて美しい曲なんですが。

まだまだたくさんありますが、キリがありません。

ヴェルディ作曲のレクイエムを「ヴェルレク」と言うのは最初に聞いた時にはなんとも思いませんでしたが、モーツァルト作曲のレクイエムを「モツレク」と最初に聞いた時には結構な衝撃でした。
「モツ??」

今でも「モツレク」には慣れなくて、この言葉を聞くたびにお腹が空きます。
どうしても「もつ煮込み」を想像してしまいます。
ちなみにもつ煮込みは、どちらかと言うと醤油味より味噌味の方が好きです。

モーツァルトさん、ごめんなさい。

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