音楽療法

白井です。
先程、医学部の大学院生と話しをしていました。彼は自律神経系に効果のある周波数について研究をしているそうです。音楽療法にも繋がる内容ですので、私もとても興味があります。

もう10年以上も前に、サイエンスカフェ(当時は日本学術会議主催で、お茶でも飲みながら科学を学びましょうという勉強会)で、奈良県立医科大学教授(当時は東京大学特任助教)の友人と組んで音楽療法のミニ実験をやったことがあります。ウェアラブル センシングという技術を用いた小型センサーを参加者と演奏家につけていただき、音楽を聞いているときに体がどんな反応を示すか?ということを調べました。
ちなみにその小型センサーは、交感神経・副交感神経のどちらが優位かをリアルタイムで解析できるセンサーで、交感神経が優位に働いているときは緊張状態で、副交感神経が優位に働いているときはリラックス状態ということになります。

演奏した曲はバロック音楽、古典派音楽、ロマン派音楽、現代音楽、尾崎豊などでした。
結果的に面白かったのが、現代音楽で副交感神経が優位に働いている参加者が結構いたということです。現代音楽にも色々とありますが、その時に演奏した曲は無調で無拍子の曲だったかと思います。

通常(?)の音楽には3拍子だったり4拍子だったり、1小節内に四分音符などが何個入るかが決まっていて、そしてハ長調なのかイ短調なのか基本的な音階が決まっていますが、その時の曲はそれらが全く定まっていない音楽だということです。簡単にいうと、リズムが取れず、しかもぶつかる響きの和音(不協和音)で構成されている音楽です。
私個人としては決して心地の良い音楽ではないのですが、現代音楽でリラックス状態にあった参加者さんに感想を聞いてみたところ、宇宙をフワフワと漂っているような感覚で心地よかったと仰っていました。

この結果を受けて思ったことは、音楽を感じる感覚は個人差が激しいな…ということです。そうなると、「この曲ならリラックスできる!」というようなリラックスさせるための普遍的な音楽はないのかな?なんて考えに行きついてしまいます。

そして、よくよく考えてみると、私たちが普段耳にしている音楽の大半は西洋音楽なんです。クラシックはもちろんのこと、ジャズもロックもJ-POPも、そして「赤とんぼ」のような童謡や唱歌も西洋音楽です。
不協和音という概念も西洋音楽をもとにした考えで、例えば雅楽などは西洋音楽でいうところの不協和音の連続です。
こうなると、個人個人の感受性以外にも、民族性も影響が出てくるのではないか?と思ってしまいます。

これらを追求していこうと思ったら切りがないので、やっぱり音楽療法って難しいなーって今まで思っていました。
ただ、もしかしたら心地よいか悪いかとかは関係なく、特定の周波数が細胞レベルで良い効果を与えるということもあるのかもしれません。
彼には頑張っていただき、何とか音楽療法を確立して欲しいなと思いました。
そうなれば、演奏家さんたちが活躍できる場所がまた増えますので。
期待しましょう!

あ、ちなみに私は理科がもの凄く苦手だったので、間違っていたらごめんなさい。

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  1. 大束晋

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