興味深い統計

白井です。
最近は車で出かける日に限って雨空です。晴れ男返上ですかね…。

以前にかなり興味深い調査をネットで見たことがあります。
約900人の方々のアンケート結果を受けての統計で、その約900名の方々はノンクラシックユーザーという位置づけで、普段はほぼクラシック音楽を聴かないという方々に対してのアンケート結果ということでした。

まず、クラシック音楽をよく聴くという人たちの割合は、はっきりとした数字は出ていないようですが、日本の人口の約1%なんだそうです。

まずはこの数字に愕然といたしました。
そんなもんなのかと…。
これを見たのは結構昔のことなので、今はどうなのかは分かりませんが、今でもそう変わりのないことなのでしょう。

ただ嬉しいことに、統計では、そのノンクラシックユーザーの約9割の方々が、今後クラシック音楽を聴いてみたいという結果でした。

では、なぜクラシック音楽を聞かないのか?という問いに対しての回答が、これまた興味深いものでした。

私はどうせ「難しい」とか「敷居が高い」とかという理由が上位を占めるだろうと予想していたのですが、予想外な回答が圧倒的な1位でした。

それは、「何から聴いたら良いのか分からない」というものでした。

それを見た瞬間、私は「なるほどー!」と思いました。
確かにバロックや古典、ロマン派などの様々な時代があり、そして様々な国の作曲家がいて、そして編成もピアノやバイオリンのソロからオペラまで、考えてみると果てしないものがある分野ですので、そう思われても当然なのかなと、眼から鱗が落ちたような気分でした。

正直なところ、その「ノンクラシックユーザー」に方々に「何から聴けばいいの?」と聞かれても、きちんと答えられる自信はありません。

でもやれることはあるはずで、例えば、演奏する音楽に関しての分かりやすく面白いレクチャー付きのコンサートをまずは聴いてもらって、一人でも多く「クラシックって面白いじゃん!」って思ってもらえる人を増やすというのもありなのかなと思います。

クラシック音楽をよく聴く人口の1%を2%にするだけで、今の倍の人口になる訳ですから、とても重要な活動になるはずです。

私たちの仕事はお客様あっての仕事ですので、クラシック音楽ファンを増やすということも、とても大切な仕事のひとつかと思います。

ただ、若くて綺麗な女性演奏家を全面に出してという安易なことは、私はやる気はありません。
純粋にクラシック音楽ファンになっていただける方々に対して、そのきっかけ作りのお手伝いができるような企画を考えて参りたいと、いつも思っています。

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