ますます増える訪日外国人
現在、日本では国のインバウンド政策の推進により、訪日外国人観光客が年々大幅に増加しています。
政府は2030年までに年間6,000万人の訪日外国人観光客の受け入れを目標としており、今後さらにその数は増加すると見込まれています。
ナイトタイムエコノミー
ナイトタイムエコノミーとは「夜の時間に行われる経済活動」のことを指します。訪日外国人観光客向けのナイトタイムエコノミーは、夜の遊び場を意味しますが、居酒屋やレストランではなく、博物館や文化施設など“文化を楽しめる場所”を指します。
訪日外国人からは「日本は夜に遊べる場所が少ない」という声が多く、国もこれを問題視しています。インバウンド政策でリピーターの獲得が重要とされる中、夜がつまらないために再訪が減ることを懸念しているのです。
こうした背景から、国は2017年に「楽しい国 日本」実現に向けた観光資源活性化に関する検討会議を立ち上げ、ナイトタイムエコノミーの活性化について議論を重ねています。
ナイトタイムの企画・運営
クライス音楽事務所では、“夜の遊び場”を「夕食後に楽しく過ごす場」と捉え、魅力的なコンテンツづくりに取り組んでいます。
訪日外国人のお客様にとって、生演奏を鑑賞する機会は非常に珍しく、とくに和楽器奏者のパフォーマンスは大きな期待を集めています。
これまで純粋な和の音楽コンテンツで多くの外国人のお客様に喜んでいただいた実績があり、その経験を活かして訪日外国人観光客に喜ばれるプログラムを提供いたします。
スペースの有効活用をお考えの企業様も、ぜひお気軽にご相談ください。
訪日外国人観光客向けのコンテンツ例
以下は過去にクライス音楽事務所で実際に行った外国人の前での和楽器演奏です。
- 中東のVIP観光:雅楽演奏
中東のVIPツアーを手配する会社様からのご依頼で、東京国立博物館にて雅楽の演奏を担当いたしました。
当日は夕食会が催される予定で、屋外ではウェルカムドリンクを楽しみながら、エントランスで雅楽の生演奏をお楽しみいただき、その後夕食会場へと移動する流れでした。
しかし、リムジンで到着されたVIPの方々は、雅楽の装束や音楽の珍しさに魅了され、予想以上にエントランスに留まられました。その結果、会場入口は多くの方で黒山の人だかりとなり、夕食会場へ移動される方がなかなか増えないという状況に。
写真はその時の様子で、演奏者が身に着けているのは「狩衣(かりぎぬ)」という平安時代の貴族の平服です。
このように、日本の伝統文化の魅力を直接感じていただけた貴重な機会となりました。

- 第25回相対論的原子核衝突国際会議での舞楽「陵王」公演
日本学術会議・日本物理学会主催の第25回相対論的原子核衝突国際会議にて、舞楽「陵王(りょうおう)」の演目を披露しました。
舞楽は雅楽の演奏に合わせて舞う日本の伝統芸能です。
本イベントは海外から約600名の科学者が参加する国際学会の一環として行われ、参加者にはあらかじめ「陵王」についての英語説明チラシを配布し、会場の廊下にも同様の案内を掲示していただきました。
当日は多くの外国人科学者が詰めかけ、会場は足の踏み場もないほどの大盛況となりました。
事務局の方からは、「30回以上続くこのイベントで、これほどの来場者は初めて」と驚きの声をいただきました。

- 外資系企業のご宴席での日本舞踊公演
外資系企業の日本支店様からのご依頼で、アジア諸国ご出身の方々を中心とした外国人のお客様向けに、日本舞踊のパフォーマンスを行いました。
当日の編成は三味線・長唄・踊りの計3名。ご宴席の最後の出し物としての出演で、皆さまお酒も進んでおり、正直なところあまりご覧いただけないかもしれないと予想しておりました。
しかし予想に反し、日本舞踊「藤娘」が始まった途端、にぎやかだった会場は一気に静まり返り、多くの方が真剣に舞台に見入ってくださいました。スマートフォンで撮影される方も多く、関心の高さがうかがえました。
改めて、純粋な“和”の演目は、たとえお酒の席であっても、外国人の皆様に強く響く力があるのだと実感した出来事でした。

以下の動画は、ナイトタイムエコノミーの実験の一環として、文京区のお寺で舞楽「陵王」を行った際に撮影したものです。
お客様には自由に写真撮影を許可した上で開催いたしました。
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